スポーツと街 vol.1 西が丘(東京都北区)
記念すべき(?)初回を、西が丘にしてみたのには、それなりに理由がある。
国立西が丘競技場の中にある「国立西が丘サッカー場」は、
1972年、日本で最初に造られた「国立のサッカー専用スタジアム」なのだ。
つまり、サッカーの聖地である。
高校サッカーではおなじみのスタジアムだ。
以前はFC東京のホームスタジアムとしても使用されていたが、
収容人数が少ないということで、J1に昇格してからはホームとして
使われなくなってしまった。
収容人数約9000人(※1)という小さなスタジアムであるが、
その分だけ臨場感を味わえるのが、サッカー専用スタジアムの魅力だ。
わたしは一度だけ、1999年5月に、ここで当時J2だった
「FC東京VSコンサドーレ札幌」戦を観戦したことがある。
コンサの吉原宏太を応援するつもりで行ったのに、
なぜかすっかりFC東京の佐藤由紀彦に惚れて帰るというゲームだった……
実は、西が丘はわたしにとって思い出の多い街とも言える。
その昔、わたしはサッカー場周辺でおこなわれていた
「盆踊り大会」へ、祖母に連れてってもらったことが何度かある。
というのも、亡き祖母が西が丘に住んでいたからだ。
そんなわけで、幼い頃のわたしには
「西が丘サッカー場=盆踊り会場」というイメージがあった。
今は、サッカー場の隣りに「国立スポーツ科学センター」という立派な建物がある。
競技場から本郷通りを十条方面へ進んでいくと、
通り沿いにあるサッカーの像。(あまり目立たないけれど……)
「なんでこんなところに銅像が?」って感じも否めない……
まぁ、とりあえずサッカーの聖地らしい、かな……
ちなみに祖母が住んでいたアパートは、ここから歩いて1分もかからない。
だから、わたしは子供の頃からこの像をよく見ていた訳で
今思うとこれもなんかの縁?
環七通り姥ヶ橋(うばがばし)交差点にかかる陸橋にもサッカーのオブジェ。
やはり、この陸橋もわたしは以前からよく目にしてた。
Jリーグができる20年前から、サッカーを支えてきた街が西が丘といっていいだろう。
サッカーの原点に振り返る街だ。
(※1)公式サイトによると、2010年現在の合計収容人員は7258人です
サッカー場だけではなく、テニスコートもある。